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100万円が必要なときに個人融資を受けられる?資金の調達方法は?
急な出費や生活費の補填、学費や医療費など、どうにか100万円が必要になる場面は、誰にでも起こり得ます。お金を借りる際は、いかに安全に、かつ自分に合った方法で選択できるかが重要です。まとまった金額の借入によって、返済が滞ったり財産が差し押さえられたりと今後の人生を左右する事態にもなりかねないため、慎重な判断が求められます。
本記事では、100万円が必要なときに利用できる主な融資手段を紹介するとともに、それぞれの特徴や注意点、借入に必要な年収の目安についても解説します。
100万円が必要なときにどんな手段がある?
100万円という金額は、クレジットカードのキャッシング枠では足りないケースが多く、ある程度まとまった金額を借りられる手段を選ぶ必要があります。金融機関や公的機関など、さまざまな選択肢がありますが、それぞれ借入の条件や利用対象が異なります。
まずは、代表的な融資方法をみていきましょう。
※ 不動産をお持ちの方へ:金利や条件で有利な可能性も?不動産担保ローンを検討する
消費者金融で借りる
消費者金融は、スピーディーな融資対応が魅力のひとつです。多くの消費者金融では、インターネットで申し込むことで最短即日で審査・融資が可能で、急いで100万円を調達したい人に適した手段といえます。また、全国に無人契約機が設置されているケースも多く、スマホと本人確認書類があれば、スムーズに申し込みできます。
消費者金融は利便性が高い反面、金利が高めに設定されている点には注意してください。利息制限法に基づき、100万円を超える借入の金利は、年15.0%が上限とされています。100万円を年15%で借り入れた場合、2年間で返済するには月約4.8万円、総額約116万円の返済が必要です。返済計画を立てる際には、金利による利息負担を十分に考慮しましょう。
銀行で借りる
銀行のローンは金利が低めに設定されている傾向があり、例えばメガバンクのカードローンでは実質年率2.0~14.0%程度に抑えられていることが一般的です。
銀行からの借入には、「カードローン」「フリーローン」「目的別ローン」など複数の選択肢があります。なかでも、カードローンは必要なときに限度額の範囲内で借入できるため、柔軟性に優れています。フリーローンは一括借入・定額返済が基本となり、資金使途が自由な点が特徴です。目的別ローンは、住宅・車など特定の用途にしか使えない反面、金利が低めに設定されています。
ただし、銀行ローンの審査は消費者金融に比べてやや厳しく、融資実行までの所要日数もやや長めです。即日融資に対応しているケースは少なく、1週間前後の審査期間を見込んでおく必要があります。
公的融資を借りる
民間金融機関だけでなく、国や自治体が提供する公的融資制度も100万円の資金調達手段として候補に入ります。公的融資制度は生活支援や教育、災害復旧など、生活に困っている人や何か被害に遭った人の救済を目的としたものが多く、低金利または無利息で利用できる場合があります。
たとえば、東京都は、都内に在住または在勤する中小企業の従業員を対象に、生活資金として100万円までを無担保・低金利で借りられる「さわやか融資制度」を実施しています。利用に際しては勤続年数や収入要件が設定されているほか、所属企業を通じた申請が必要な場合もあります。
公的融資は審査に時間がかかり、手続きにも時間がかかるため、急ぎの借入には向きません。しかし、金利や返済条件において大きなメリットがあるため、条件に合う人には検討する価値のある選択肢といえるでしょう。
100万円を借りるために必要な年収
消費者金融など貸金業者からの借入は「総量規制」の対象となっており、法律に基づき、個人への貸付は原則として年収の3分の1までと制限されています。つまり、100万円を借りたい場合、最低でも年収300万円が必要になるのです。ただし、融資の可否は年収だけでなく、勤続年数や職業、他社借入の有無などさまざまな要素から総合的に判断されます。
一方で、銀行系のローンや公的融資、契約者貸付制度は総量規制の対象外となっており、年収に関わらず審査で融資の可否が判断されます。
無理のない返済計画を立てるためには、収入に見合った借入額を意識し、返済負担率を抑えることが大切です。返済期間を長くすれば月々の負担は小さくなりますが、支払い総額は増えることにも留意しておきましょう。
※ 「不動産担保ローンの返済負担率の計算方法と目安」について
注意!個人間融資は違法になる危険がある
SNSやネット掲示板などで見かける「個人間融資」は、一見手軽にお金を借りられる手段に見えますが、実際には非常にリスクの高い方法なので利用は控えましょう。そもそも金銭を貸し付ける行為は「貸金業」として登録が義務付けられており、無登録で反復継続して他者に金銭の貸付を行うことは違法とされています。
違法な個人間融資を利用してしまうと、法外な金利での返済を迫られたり、暴力的な取り立てを受けたりする危険性があります。なかには、最初から貸す意思はなく、個人情報を詐取することを目的とした詐欺も存在します。トラブルが相次いでいることから、金融庁も個人間融資には注意喚起を行っています。
大手の消費者金融や銀行以外からの借入を検討する際には、必ず登録貸金業者かどうかを金融庁が提供する「登録貸金業者情報検索サービス」で確認しておきましょう。安全に100万円を借り入れるためには、正規の金融機関を利用しなければなりません。
100万円が必要でも無理のない借入計画を!
100万円を借りる手段はいくつもありますが、それぞれに金利や手続き、対象者の条件などに違いがあります。急ぎで借りたい場合は消費者金融、金利を抑えて計画的に借りたい場合は銀行ローンや公的融資が有力な選択肢となるでしょう。
なお、収入に見合わない借入や、違法業者との取引は犯罪に巻き込まれたり生活の破綻を招くリスクがあります。借り入れる際は信頼できる機関を利用し、自身の収支に応じた無理のない返済プランを立てるようにしましょう。
※ 安全・安心な資金調達なら。まずはお気軽にご相談ください